コラム
コラム
2025年4月8日
目次
最近では、歴史的な円安や燃料費の急激な値上がりを背景に、電気代が大幅に上昇しています。2022年度の光熱費については、企業の約8割が増加を経験しており、特に生産設備で多くの電力を消費する製造業では、75%以上の企業で光熱費が増加している状況です。
省エネルギーに関する取り組みは、さまざまな企業で実施されています。
以下に企業の省エネの取り組みを5つ記載しておきます。
・自家発電機器や省エネ機器や設備を導入する
・エアコンの設定温度を調節する
・照明器具の掃除と間引き照明
・LED電球だけではなく電灯器具も変更する
・電力会社の見直し
例えば、自家発電は省エネルギーの一環です。屋上やビルの壁面に太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーである太陽光発電を活用して電力の一部を自社で賄っている企業もあります。
また、企業間で連携し、輸送を一元化してガソリンエネルギーの使用を最小限に抑える取り組みを行う企業も増えています。
多くの電気を使用する企業としては、多くの機器を使用している工場や製造業が思い出されます。工場の電気代は、その規模に応じて大きく異なります。例えば、中小規模の工場では月々の電気代が10万~50万円程度になるのに対し、大規模な工場では月々100万円を超え、場合によっては数百万円に達することもあります。
電力使用量については、小規模工場ではおよそ1,000kWh程度ですが、大規模工場では1,000,000kWh近くになることも珍しくありません。
資源エネルギー庁のデータによると、一般的な工場の電力使用量は、生産設備が全体の83%を占めており、空調が9%、照明が8%という割合になっています。特に消費割合の大きい生産設備で省エネを図ることが効率的ですが、規模の大きな工場では省エネ機器に一括で置き換えるのは、莫大なコストや労力を伴うため、現実的な手段とは言えません。
従来は、LED照明への切り替えや空調設備の見直しといった対策が一般的な光熱費削減方法として用いられてきました。しかし、照明が占める電力使用量の割合は非常に小さく、最も電力使用量の大きい生産設備の省エネはなかなか着手しにくい現実があります。
前述したように工場で効果的な省エネを実施するのは非常に困難であり、いきなり機器の導入など多額の投資をして失敗するケースは後をたちません。
そんな中、今注目されているのが電力見える化システムです。
3−1 電力見える化システムとは?
電力見える化システムとは、工場における消費電力の使用状況をグラフや数値で可視化し、省エネや効率化を促進するシステムです。
このシステムを導入することで、電力の無駄を見つけ出し、省エネ対策を講じることができます。また、ラインの照明や空調、生産設備の稼働状況を正確に把握し、効率的に使用することが可能になるメリットがあります。
さらに、電力見える化システムは消費電力だけでなく、設備ごとのエネルギー使用に基づくCO2排出量の把握も可能です。
これにより、カーボンフットプリントの取り組みを開始することができます。
3−2 カーボンフットプリントとは?
企業が自社製品に対する温室効果ガスの排出量を調査し、表示する制度です。これは消費者や株主からの要望に応えるため、企業の社会的責任(CSR)を果たす上でも重要です。
工場の電力見える化システムは、主に「計測」「データ収集」「データ分析・可視化」の3つの段階で構成されています。
いかがでしたでしょうか。工場や製造業における省エネは非常に難しく多額の投資が必要になるということをご理解いただけましたでしょうか?
エネグラフでは、現場における電力使用量をクラウド上で誰でも簡単に見える化して効果的な省エネ達成をお手伝いします。
既存のスマートメーターにエッジデバイスを取り付けるだけで、工場内のエネルギー使用量がすぐに確認していただくことが可能です。
また、エネグラフではCO2排出量の換算機能もあり企業のSCR活動の後押しも可能です。初期費用も数万円から導入可能で、すでに効果を出した製造業の事例も紹介可能です。
まずはお問い合わせをいただき資料をご確認ください。
太平洋工業(株)新規事業推進部 営業企画グループ
受付時間:営業時間内(平日9-12時、13-17時、指定休業日除く)